活性水素水と水素水の違い

活性水素水と水素水の違い

 

水素水と同じに扱われがちな活性水素水ですが、両者はまったく違うものです。

 

確かに、どちらも水素であることには違いがありません。水素水と活性水素水の違いを理解するため、まずは水素の元素記号から振り返ってみましょう。

 

活性水素水と水素水の違い

 

 

活性水素水と水素水

 

水素が1つ?それとも2つ?

水素の元素記号は「H」だと、中学校の理科の授業で習いましたよね。水を電気分解して酸素(O)と水素(H)を発生させます。つまり、水はH2Oで構成されていることがわかります。

 

水素水は、水(H2O)に水素が溶け込んではいるものの、H3になったりH4になったりしているわけではありません。

 

水の中にH2Oとは別にH2という水素分子がH原子2個セットで含まれている水、それが水素水です。つまり水素水を厳密に観察すれば、水の分子そのものの水素数が増えているというより、水に溶けてただよっている水素が多い水、というわけです。

 

ここで大切なのは、HとH2は化学的に厳密に区別されるという点です。

 

水の中の水素を増やすには、溶存水素濃度を高める必要があります。溶存水素濃度とは、水にどれだけ水素が溶け込んでいるかを表します。水に溶け込んだ水素の濃さが高いものを水素水と呼ぶからです。

 

 

活性水素水はH原子のみ

一方、活性水素水は、Hという原子そのものを水に入れ込んだものです。
活性水素は、活性酸素を直接除去できるため、水素水より非常に健康効果が高いと考えられています。

 

よく知られているように、活性酸素は、体の細胞から酸素を奪い、全身のあらゆる部位にダメージを与える存在です。日々、発生し続けている活性酸素を活性水素によってダイレクトに反応させて無害の水に変えられれば、これほど健康に役立つものはありません。

 

 

カギは水素水の製造方法にあり

問題は、水素水と活性水素水をどのように製造するかにかかっています。

 

水素水は、大手飲料メーカーも参入するなど、気軽に購入できるよう商品化されています。アルミ缶やパウチ包装でドラッグストアやスーパーの店頭に並んでいたり、通販でまとめ買いが可能です。

 

また水素水生成器も人気です。

 

水素水は、H2という分子状態の水素ガスを水に溶け込ませて作ります。一方、活性水素はスティックタイプと生成器が主流です。水にマグネシウムを入れて水素を生み出す方法のほか、電気分解を通して水素原子を発生させます。

 

ただ、水素を分子で捉えるか、原子で捉えるかによって学説が大きく分かれているのが現状です。

 

 

対立する水素水の学説

水素水研究の第一人者である日本医科大学の太田成男氏によれば、H2である水素分子の水だけが水素水であるとしています。1997年に九州大の白畑教授によって提唱された、水素原子Hの状態で水に溶けて活性酸素に打ち克つという活性水素水と明確に区別しています。

 

このように活性水素水は、現在ブームとなっている水素水とは異なるものです。

 

もともと電解陰極水を作る整水器のメーカーが、電解還元水を消費者に目を引くよう作られた呼び名、それが活性水素水の真実のようです。

 

 

まとめ

水素水には、活性水素水だけでなく古くからの名称である電解陰極水やアルカリイオン水など、研究者やメーカーの都合によってバラエティが広がって来ました。

 

きちんと水素水と向き合うためにも、それぞれの名前とおおよその性質は押さえておくようにおすすめします。

 

 

【参考資料】
▼『活性水素水と水素水は別物です。』|太田成男のちょっと一言 
http://shigeo-ohta.com/topics112/